【ネタバレ注意】ヒロインが魅力的な「青春ブタ野郎」シリーズを読んだ感想

  • 2018年11月28日
  • 2019年6月16日
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いつぞや東京に行ったときに見たアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」になんとなく惹かれ、原作を読んでみました。原作の方は9巻まで出ているのですが、3日ほどで読んでしまうほどハマり(暇人)、今回ネタバレを含んでまとめていきます。

劇場版見てきました!

劇場版青ブタの感想

劇場版「青春ブタ野郎ゆめみる少女の夢を見ない」の舞台挨拶&本編感想をネタバレありでまとめていきます。本編や原作を読んだことない方はネタバレに注意してください。青ブタ原作感想まとめはこちら[sitecard subtitle=青ブ[…]




青春ブタ野郎シリーズとは

鴨志田一さんが書くライトノベル。2014年より電撃文庫から刊行され、イラストは溝口ケージさんが描いています。一応前作の「さくら荘のペットな彼女」のコンビとなっています。作品の略称は「青ブタ」。

あらすじ

思春期症候群
不安定な精神状態によって引き起こされるとネットで噂の不思議現象。
梓川咲太、高校2年生。江ノ島からもほど近いある高校に通う彼は、この歳、様々な”思春期症候群”を引き起こした少女たちと出会う。

アニメ公式サイトより:https://ao-buta.com/introduction/

原作シリーズ

青春ブタ野郎シリーズは現在第2シーズンとなっています。

第1シーズン

  • 1巻 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
  • 2巻 青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない
  • 3巻 青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない
  • 4巻 青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない
  • 5巻 青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない
  • 6巻 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
  • 7巻 青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない

第2シーズン

  • 8巻 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
  • 9巻 青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

アニメではおそらく、原作5巻までをやり、劇場版で6、7巻の内容をやるようです。
劇場版は個人的にも見に行きたいけど、1本で収まり切るのかね。

全ての巻で思春期症候群、咲太と各ヒロインが中心として物語は進んでいきます。

ネタバレあり! 各巻の感想

ここから先はネタバレありなので、注意してください。

アニメタイトルにもなっている第1巻「バニーガール先輩の夢を見ない」

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない (電撃文庫)

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない (電撃文庫)

鴨志田 一
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青春ブタ野郎シリーズのメインヒロイン「桜島麻衣」と咲太が中心となる物語。
思春期症候群を発症し、周りから認知されなくなる麻衣。

その問題を解決するべく、行動します。
空気相手に戦う咲太、グラウンドで告白とか普通できないけど、それができるのが主人公!

日本人というか人は、よくも悪くも空気を読んで生きていると。
協調性といえば聞こえはいいが、停滞といえば停滞。
ここを打破すべく、グラウンドで告白し新しい空気を作り出し、問題を解決した咲太はすごいと思う。

ラプラスの悪魔「古賀朋絵」第2巻

青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない (電撃文庫)

青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない (電撃文庫)

鴨志田 一
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2巻はループもの。
目が覚めると、昨日の朝だった…。6月27日を3度繰り返す。
双葉の助けを借りながら、プチデビルな後輩「古賀朋絵」と出会う。

友達の好きな人からの告白を回避するため、咲太に偽の恋人役を頼み、1学期の間、恋人として過ごします。
しかし、告白を断ったため、有る事無い事噂を流されてしまい、友人のグループからハブられてしまったりと、古賀がかわいそう過ぎる…
個人的には1回目の海デートの流れと、最後の古賀のセリフが好き。

先輩のおかげで全部上手くできた。
これで、だいじょうぶ。
きっと、だいじょうぶ。
でも……
先輩がいたから、あたしはひとつだけミスを犯したのかもしれない。

青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ないより

最後はね、自分の気持ちに嘘をつくのをやめて、古賀の思春期症候群は解消。
無事長い、3週間は終わりを迎え、6月27日に戻ります。

麻衣さんとの進展もあり、かわいい桃尻の後輩の思春期症候群は解消かつ期間中の記憶もある状態で、個人的にハッピーエンドだと感じました。

双葉が2人になってしまう第3巻

青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない (電撃文庫)

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鴨志田一
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双葉理央とは恋愛感情ではなく、友情という関係で先の2人とはまた違った立ち位置です。
今回の思春期症候群が双葉が2人いる、今までとは違った展開。

今回の原因は、双葉を取り巻く環境です。学校や家族など、誰にも認められない心の闇と、承認欲求を満たすための自撮りSNS。内容が内容だけに今どきだなと感じます。
この巻の見所は、咲太、麻衣、双葉、かえでの同居生活が面白いです。
あと、国見イケメン。双葉がピンチの時にちゃんと駆けつけてくれるし、あと前向きに諦めも大事だということ学べるというか、認識できるというか。
人間諦めも大事だよね!

個人的には1番好きな巻です。

姉と入れ替わりな第4巻

青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない (電撃文庫)

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4巻のヒロインは麻衣の妹の豊浜のどか。思春期症候群の影響で、姉の麻衣とのどかが入れ変わってしまっています。
よく、主人公が誰かと入れ替わることはありますが、この作品はヒロインが入れ替わりるとのことで、読んでいて新鮮でした。姿はのどかだけの中身は「麻衣」との同居生活なども面白かったです。

国民的女優の姉と母親がかける重圧が、今回の思春期症候群の原因です。

麻衣と入れ替わり知ったのは、女優「桜島麻衣」にかかる期待と重圧。

一度はプレッシャーに耐えきれなくなったのどかですが、咲太の励ましもあり、
再び麻衣としての活動に戻るのですが、麻衣が演じる「のどか」は自分以上に輝いていているのを見せつけられ、センターの獲得、自分の前ではしたことのない顔で、喜ぶのどかのお母さん。
結局みんなお姉ちゃんがよかったのだと自暴自棄になってしまいます。

そんなのどかに咲太は、麻衣さんが大切にしている、和室の棚の手紙を見せます。
それは、のどかが送った麻衣さんへのファンレーター。そして聞く姉からの感謝の言葉。

「妹になってくれて、ありがと」

しかしのどかはいまさら遅いと。
そして始まる姉妹喧嘩。お互いの想いをぶつけ合い、でも、お互いのことを大切に想っている姉妹愛。
姉のようにならなくていいと、自分の選んだことで、お母さんを喜ばせてあげべきだと気づいたのどか。
その瞬間二人の立ち位置が変わり、思春期症候群の影響で起きていた入れ替わりも終了するのでした。

裏ではお互いのことを想い合ってるいい姉妹。だからこそわだかまりが生まれるし、想いを伝えるのが難しいのかもしれません。
しかし家族て意外と本気で言い合うと、問題が解決するものです。ただ、家族だから言葉にしない、普段言い合ったり、感謝の言葉を述べることなんてないじゃん。

「家族」という複雑な関係で、言葉にして伝えることの大切さ。これが今回の解決につながるのが良かったし、自分も家族について考えさせられました。

おるすばん少女が家を飛び出す第5巻

青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない (電撃文庫)

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鴨志田一
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「かえで今年の目標!」ということでかえでは、今年中に学校へ通うことを目標に行動を始めます。
他の人が当たり前にできること、でもかえでにはできないこと。小さい目標ながらも、一生懸命なかえで、それを見守る咲太。

そんなある日、かえで、咲太、麻衣、のどかと海へ出かけます。
そこで、解離性障害で記憶が無いことが語られます。
実はかえでは「花楓」で花楓としてではなく、「かえで」として受け入れる咲太とのやり取りは感動的です。

かえでがなぜ今年の目標を立てたのか、なぜそんなにも焦っているのか。
それはかえでが「かえで」では無くなり、「花楓」が戻って来ることを悟っていたからなんですね。
その描写も本編でちゃんと散りばめられています。正直自分は咲太目線というよりは、麻衣さん目線で自分は読んでましたね。「かえで」じゃない「花楓」が、どのような人物なのかわからないので。

動物園の流れや、夜の学校、ノートの丸と三角。
流れ的に分かっていたけど、ほんとに最後になってしまうとわ…
「花楓」が戻って来ることは、家族みんなが望んでいたんだろうけど、消失感が半端ない。

そして、咲太の思春期症候群も再発。翔子の登場と終盤で詰め込みすぎ!
かえでの日記はね、涙なしでは読めないですよ! かえでが妹でいようとする健気さが。
そこからの修羅場突入という展開も最高です。

てな感じの5巻。アニメ化楽しみ! 「かえで」と「花楓」の書き分けとかどうするんだろうとは思いますが。

「ブタ野郎」第1シーズンの総括 第6、7巻

ここからはかなりネタバレなので、アニメや映画を楽しみにしている方は注意してください。
6、7巻はタイトルは違いますが、前後編となっているので合わせて読まないと話についていけないです。
この2巻は今まで以上に人の心の動きがよく書かれています。とくに咲太、麻衣、翔子関しては、自己犠牲を前提に動いていて、葛藤や各キャラとの絡みが全然違います。古賀や双葉との関係性も良かったです。

ゆめみる少女が夢を見ない第6巻

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない (電撃文庫)

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鴨志田一
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6巻は前回の修羅場の続きから、咲太、麻衣、翔子にヘルプの双葉とまぁー、今までのヒロインズが勢揃い。こういう展開好きだなー。

本編はこれまでの伏線を回収していきますね。2年前の翔子さんの正体、牧之原さんとの関係など。

翔子さんとのチャペルデートはが個人的に癒やされましたね。全体的に内容が重いので。
あとは病室での重い話。翔子さんは咲太の心臓が移植され病気を克服したこと。
重い… 咲太、翔子、麻衣の反応それぞれが重い。

咲太とかね、そのあとみんなに別れの挨拶し始めるし、麻衣さんは麻衣さんでもうね…
メインヒロインがあんな感じに崩れちゃうと、読者はもうね… 涙腺を決壊させるだけよ。

もちろん咲太も麻衣さんをあれだけ悲しませたので決心が揺らぎます。牧之原さんも助けたい。でもそれ以上に、麻衣さんを泣かせたくない。だから「生きたい」と。

当たり前ですよね。人のために生きることを諦められる人は、ほとんどいません。
翔子さんの「こんな辛い選択をさせてごめんね」も重いです。

そして運命のクリスマスイブ。麻衣さん、うわーーーーーー。
もうね、この展開で7巻発売まで待たされた当時の読者はすごいよ。
自分なら待ってられない。

ハツコイ少女のために足掻く第7巻

青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない (電撃文庫)

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鴨志田 一
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物語は前回の続きから。咲太をかばった麻衣は車に轢かれ亡くなってしまいます。
絶望する咲太、麻衣の母親やのどかの悲痛な叫び。
ヒロインズの電話もね、咲太が今まで積み上げてきた結果が、これなんだろうなと感じました。
みんな咲太を心配してくれる、絆は様々だけど重い展開なだけに、暖かいシーンです。

紆余曲折あり双葉のお世話になる咲太。テレビで取り上げられる麻衣の姿を見て、悲しみという感情に追いかけられる中かけられる言葉。

「立ってください、咲太君」

そこにはいないはずの翔子さんが。出てきた時点で何となく、わかっていたけど咲太がのかわりに麻衣がなくなったことで、麻衣の心臓を移植された翔子さんが生まれる未来に変わってしまったのです。
そして告げられる真実、ここは現在ではなく未来だと。そして咲太は現在に戻って麻衣さんを助けろと。翔子さんの願いは大好きな人に幸せになってほしいと。

もうね、大きい翔子さんにも幸せになってほしい。このifの世界で幸せを咲太と幸せになってほしいと思える展開でした。

現在に戻れた咲太ですが、誰にも存在を認識されない。一人叫ぶ中、そこにかわいい桃尻の後輩古賀が咲太の存在を認識してくれます。
古賀の協力もあり、現在咲太と未来の咲太との葛藤や麻衣さんの再会などやはり7巻も重い。咲太を信じて、待つことを決意する麻衣さんには、敵わないなと思いました。様々なヒロインが登場しますが、1番は麻衣さんだなと再認識させてくれるシーンでした。

そして咲太は決意します。麻衣さんと共に生きる未来を。そのために翔子さんに決意をお別れを感謝を伝えるために。
結果、事故の回避は未来の咲太が現在の咲太を突き飛ばすことで、咲太も犠牲にならず、麻衣も犠牲にならない未来を掴み取るのでした。
しかし結局は選ぶしかなかった、麻衣を選ぶことで翔子選ばなかっただけ。

次の章が麻衣を選ぶ後日談… ぽい感じで書かれているのがうまいと感じました。翔子が最初の方は出てこないのでそれだけに、読者のは気になってしまいます。
あと個人的には双葉ですね。友情というか双葉が感情的になるシーンが好きです。

さて、メインはやはり小さな翔子こと、牧之原さんになります。心臓が移植されなかったことで容態急変してしまいます。
大きな翔子の思い出を牧之原さんが語るシーンは泣けます。そして全部わかってしまったと。

あれは本当の未来で、今が未来だということもわかってしまったと。
その上で咲太を苦しめていたことも。
だから咲太と出会わない未来を作ると。

そう伝え眠りにつきます。

みんな自分を一番に考えて欲しいといいながら、自己犠牲で動いてる。
それが自分のしたいことなのだから。
だからこんなにも切なく、描けているんでしょうね。

そしてICUから出てきた咲太を待っていたのは、あの1枚のプリント。
そこには今まで書いてあった将来のスケジュールではなく

『ありがとう』『がんばったね』『大好き』を大切にして生きていく

いつか、やさしい人になりたいです。

小さな翔子に教えた三つの好きな言葉。

そして、翔子がんばりを、宿題を終わらせるため、震えた手で世界一大きな花マル、真夏に咲くひまわりのような花マルを描き、翔子がんばりを、宿題を終わらせてあげるのでした。

あとは、後日談です。ここから先は実際に読んで貰うか、劇場版を見てほしいです。
もうね。最後の挿絵でやられましたよ、自分は。

あと、本編で咲太も言っていますが、古賀が今回のMVPなのは間違いないですね。

新たな決意、おでかけシスターが活躍の第8巻

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない (電撃文庫)

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鴨志田 一
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第2シーズンの幕開け、今回のヒロインは咲太の妹「花楓」。
2回目の登場ですが前回は「かえで」だったので、病気を克服した花楓のお話となります。

年は明け、中3の花楓は受験をすることになります。と言っても「心は中1、体は中3」というアンバランスな状態。かえでが勉強してくれていたおかげか、志望校を選ばなければ高校には入れる学力を保持していました。
しかし花楓は「お兄ちゃんが行っている高校に行きたい」と告げます。

普通に考えれば入試はもちろん、今まで不登校だったので内申点もほぼありません。
咲太や家族、麻衣さんをはじめとするヒロインズの協力もあり、受験に向けて勉強を始めます。
今までいろいろな花楓を見てきただけに、花楓の成長に個人的にはうるっと来てしまいます。
願書提出時の咲太のお兄ちゃんぶりや、花楓のがんばりも兄妹愛を感じられます。

しかし、ここで思春期症候群。花楓の痣が再度広がっていきます。心配をしている咲太に対して「私だってがんばれるから」と宣言します。

そして迎えた、受験当日。朝の日常はほのぼのとして、逆になにかあるんだろうなと感じるほど平和でした。
しかし、悪い予想は大抵当たります。峰ヶ原高校から電話がかかってきます、花楓が倒れたと。
学校に行き、保健室での花楓との会話。一生懸命がんばっていたのは誰が見てもわかります。
でも、本人はもうひとりの私の方が、もっとがんばっていたと。全部もう一人の自分「かえで」がいたからだと。

もうひとりの私が……全部くれたんだよ。
みんなのやさしさを私にくれたんだもん……それなのに、私は……何もできないよ……
いっぱい勉強を教えてくれたのに……麻衣さんやのどかさん、お兄ちゃんに何も返せない。
もうひとりの私に……私は何もお返しできない……

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ないより

誰も、見返りを求めていたわけではなく、花楓の幸せを願っていただけ。でも本人には伝わらなく逆に、お返しをすることが最優先になってしまっていたのです。そして、前の私のほうがよかったのだと言い出してしまいます。さすがに咲太も苛立ちますが、「試験が終わったから、妹さんの荷物を取りに行ってくれ」と担任の邪魔が入り冷静になります。

そこで見たかえでのノート。そこには

「お兄ちゃんと同じ高校に行きたいです。かえでの夢のひとつです」

それが二年間がんばった、もうひとりの私「かえで」の願いだったから。
もうひとりの自分に恩返しをしたくて、峰ヶ原高校を受験したいと言ったのだと確信をえます。

入試から数日後、2人はのどかが所属するスイートバレットのイベントを見に行きます。
そこで「花楓」も「かえで」大切な妹だと、どっちがいいなんてないと、最近のわだかまりを解消してくれます。このときの兄妹の会話はぜひ見てもらいたい!

そして本来の目的、広川卯月に通信制の学校のこと、行くきっかけ。正直ここは今の学校教育のあり方、通信制、定時制への偏見など考えさせられることが多いです。
実際、自分も全日制の学校しか知らないし、偏見があるかないかで言ったらあると思うので…

そして、花楓の疑問、前の学校に通っていた自分と、今の学校に通っている自分どちらが好きか。これは花楓が抱えている問題でもあり、今の「花楓」と過去の「かえで」どちらがいいのか、今の自分を肯定して欲しいと花楓は考えているのだと思います。
卯月の答えは

「どっちも、同じだけ好きだよ」
「だって、前の私がいたから、今の私がいるんだし」

なかなかできない考えだな。普通なら今って言っちゃうと思うので。
前があるから今がある、当たり前なのですがこの答えが「かえで」がいたから、今の「花楓」がいてどっちも自分なのだと、花楓でに再認識させてくれたのだと考えています。

また後日。花楓はまさかの定員割れで峰ヶ原高校に合格。しかし今度は自分の意志で峰ヶ原高校には行かずに、行きたい学校は自分で見つけると宣言するのでした。
この巻を通して、少しだけ大人になった花楓。個人的にうれしいような、寂しいような。

そして、牧之原翔子の登場!
前巻の終わりの後日談的お話。手術も成功し元気になった翔子さん。無邪気にパフェを食べている翔子さんになんか泣ける。そして目的としては「霧島透子」のこと、沖縄に引っ越すことをを伝えに来たと。「霧島透子」は今後の重要人物なのでしょう。
そして沖縄引っ越しか。絡みが少なくなるのは寂しいけど、悩殺水着写真を楽しみに待ちたい。

「ちっちゃい幸せを幸せだって思えることが、実は一番幸せなことなんですよ」

これは名言だな。第1シーズンを締めくくる言葉だと思っています。

そしてランドセル麻衣さん!?

ランドセルガールと出会う第9巻

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない (電撃文庫)

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない (電撃文庫)

鴨志田 一
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発売日: 2018/10/10
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「おじさん、だぁれ」そこにいたのは麻衣によく似た女の子。
この巻は梓川家のお話。家族、母親とのわだかまりをメインとした内容です。

麻衣さんの卒業式後、ランドセルを背負った麻衣によく似た女の子を見かけます。
この少女は誰なのか、咲太が確信に触れようとしたとき、後ろから麻衣さんに声をかけられ、正面にいたはずのランドセル少女はいなくなっています。
状況的に咲太は麻衣さんを、麻衣さんは咲太を思春期症候群ではないかと疑いますが、お互いに思い当たるフシがないのでく、麻衣さんのお母さん登場で話は流れます。
お母さんとのやり取りは、なんか今までのイメージと違うやり取りです。1巻や7巻を見ているだけにイメージが変わりましたね。

帰宅後、咲太はまた、お腹に傷があることに気づきます。麻衣さんに相談したり、婚姻届のお守り、イチャイチャと… 羨ましいな!!

そんな中、父親から電話がかかってき、母親が花楓に会いたがっていると。
そこで、咲太は友部先生に、母親に会わせていいのか相談します。しかし、帰ってきた答えは「すごいお兄ちゃんしてると思って」。まぁー、すごいいいお兄ちゃんしてるよね。心配しすぎなぐらいに。
友部はむしろ咲太は母親に会いたいのかと返してきます。正直少しびびっていると、会わなくなって2年、久々にあったらどうすればいいのかわからない。
普段会っていても、そんなに話すことないのに、2年も会っていなかったら逆に何を話したらいいのかわからなくなりますよね。

ここでの各ヒロインのはなし。前巻の後日談的な内容で、花楓は通信制の高校に通うことも決め、中学を無事卒業します。

沖縄に行った翔子から手紙も届き、白いワンピースの麦わら帽子スタイルの翔子の写真が送られてきます。実に翔子さんらしいというか似合うな。大きな翔子さんにも白いワンピースの麦わら帽子スタイルになってもらいたい。

そしてのどかのバースデーライブ。のどかもがんばってて、各ヒロインの話は短いですが登場してくれてうれしいですね。

ついに迎えた母親と会う日。緊張する花楓。しかし、会ってしまえばわだかまりなど関係なく、今までの時間を取り戻せるもの。短いながらも幸せな時間が流れていきます。
花楓はお泊り、咲太は明日も学校があるので藤沢に戻ります。喜ばしいことなのに、素直に喜びを噛みしめることができない、咲太はなんとも言えない気持ちを持ちます。

翌日、眠れなかったものの、何一つ変わりない1日を過ごすのかと思いや、違和感が。
出席番号順に返されるテストで自分の名前が呼ばれない。というか誰からも見えていない。
この展開は何回かありましたが、自分が思春期症候群になる理由も見当たらない、桃尻のかわいい後輩にも、今回は見えず本格的にやばい展開。

思春期症候群になるような、きっかけはないものの、大きな変化として思い当たるのは「二年ぶりに家族が再開したこと」。学校にもいても状況は改善されないので、母親の元へ向かいます。
しかし、母親にも花楓気づいてもらえず、家に入り1冊のノートを見るが、そこに咲太の名前は出てこない。
そして昨日、一度として目が合わなかったことを事実として気づいてしまいます。
ふと以前のどか会話した内容を思い出します。

好きとか、嫌いとか、むかつくとか、ウザいとか上手に割り切って、諦めていただけではないのだろうか。良くも悪くもこの二年間で、今さらどんな顔で、どんな話をすればいいのかわからないからこんな事になってしまっているんだと。母親に認識されなくなったから、世界はそんな2人に気を遣って、辻褄を合わせてくれている。
咲太が生まれていない世界にしてくれている。

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ないより

逃げるように海へ来た咲太。そこにはランドセルを少女が。少女と電車に乗り、目を覚ましたとき、中学まで住んでいた横浜のマンションで目が冷めたのでした。温かい家族のやり取りは、夢のようだが、体が夢ではなく現実だと実感します。不幸中の幸いか、峰ヶ原高校に通っている事実は変わらないようで、制服に着替えつつ、腹部の傷を見て思春期症候群が続いていると再認識。

妹のいじめを解決する経緯や「赤城郁実」がクラスメイトなど、この世界には相違点があるものの、咲太が求めていた理想の世界。しかし、根本的な問題が解決していないので、友情を信じ双葉に相談。どの世界でも双葉は頼りになるいい友達だな。
世界Bの咲太母との電話はも個人的にはぐっと来ました。そして元の世界へ戻ります。

戻ってくるとそこにはメモが。もう一つの世界の咲太からのメッセージ。麻衣さんの家のポストに手紙を入れること、そして「霧島透子」の名前。
そういえばもう一つの世界でも「霧島透子」は出てこなかったけど、ここで出すってことは今後の伏線なのでしょう。

普段通り登校しますが、学校でも誰にも気づかれず、時間だけが過ぎて夜のグラウンドで、10ヶ月前の告白を思い出していると、そこにはよく知った歩き方の人影が咲太の方へ。
気のせいでもなく、目も合い咲太はどうして麻衣がいるのか、どうして迷いもなく咲太に近づいてくるのか、疑問は生まれたが、麻衣の顔を見たらそんなことはどうでも良くなります。
そのヒロイン力に自分もやられた。
「いつか、ふたりで家族になろう」今の咲太に必要な言葉で、いとも簡単に見つけ出せる麻衣さんはやっぱりすごいです。そこからのイチャイチャタイム! お泊りの頻度高くてうらやま…

翌日麻衣さんのを見送り、母親がいるマンションへ。しかし誰も居なく、カレンダーを見ると診察日で病院に行く予定があり、咲太も病院へ向かいます。
母の病室で咲太は気づきます。母さんも頑張っていたのだと。がんばって、元気になってくれたことが、うれしいだけなのだと。

「母さん、ありがとう」
がんばってくれて。
元気になってくれて。
母親でいてくれて。
咲太を生んでくれて。
育ててくれて……。
「ありがとう」

ある少女が教えてくれた、小さな幸せを幸せだと思えることが、本当に幸せなことなのだ。
そう思える自分はちゃんとまだここにいた。

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ないより

その言葉が届いたのか、母親から名前を呼ばれ、咲太を認識してくれます。
そして母親から言われる『ありがとう』『がんばったね』『大好き』の言葉。
いろんなわだかまりがこの言葉で、涙で溶かされ、再び家族となったのでした。

時間は一気に進み大学!
大学の正門でまたしてもランドセル少女が登場!
慌てて振り返るとそこには「赤城郁実」が。

 

次巻からは大学編がスタートするのだと思います。「霧島透子」と「赤城郁実」がガッツリ物語に絡んでくるのかな。結局ランドセル少女の正体もわからずですし。

5、8、9巻と梓川家の話がメインになっていたんですが、ついに梓川家のわだかまりが解消された9巻だと感じました。次巻以降は家族4人の団らんも見れそうです。

この巻もですが「小さな幸せを幸せだと思えることが、本当に幸せ」この言葉はこの作品の全巻に当てはまると思います。翔子さんの名言は心に響く

ものが多くて好きです。

まとめ

アニメも中盤となり、興味を持った方には原作もぜひ読んでいただきたいです。
個人的には思春期特有の心情をうまく描けていると思っています。ヒロインも魅力的で、感動もあり、面白く読めるのでおすすめです。

いつか時間があったら江ノ島観光とかも行ってみたいですね。

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