笑いあり、感動ありの「ノラと皇女と野良猫ハート」の感想

  • 2018年12月26日
  • 2019年6月10日
  • ゲーム
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最近PS4 & Switchで発売された「ノラとと」こと「ノラと皇女と野良猫ハート HD」をプレイしたので感想などをまとめていきます。過去にVita版もプレイしているのでそちらとの比較(主に規制関係)もおこなっていきます。



ノラと皇女と野良猫ハートとは

ノラと皇女と野良猫ハート(通称ノラとと)はPCゲームメーカーHARUKAZEより発売された美少女ゲームです。

2017年にはアニメ化もされ、それと同時にPSVitaに移植。2018年にはPS4、Nintendo Switchにマルチ展開をされています。2019年にはノラと皇女と野良猫ハート2の移植 & アニメ化も決まり、今でも勢いが衰えることのないコンテンツです。

あらすじ

かつて母を亡くし、天涯孤独の身の上のノラ。
彼の周りにいるのは、優しくて個性的な友人たちだった。
そしてある日、冥界の皇女・パトリシアが彼の前に現れる。

彼女によって、ノラの日常は驚きの連続になった。
かけがえのない人たちと過ごす奇跡のような時間の中、
ノラはどれほどの思い出を紡げるだろうか――

HPより:https://nora-anime.net/nora1cs/

本編感想

自分はVita版とPS4版をプレイ済み。PS4版は特に買う予定はなかったのですが、新規CGに引かれ最近買いました。

共通ルート

共通は世界観、キャラクターを紹介しつつ、パトリシアの眷属になってしまった主人公「反田ノラ」をネコから人間に戻す方法を見つけるのがメインの話です。基本は日常、ギャグが8割を締め、残り2割が真面目な話。

ノラととはなんと言っても日常、ギャグが面白い! サブキャラ含め全員がボケもツッコミができるのがいいですね。また、合間合間に挟まれる「ネコのお考え」は完全ギャグ特化。テンポもいいので、見ていて飽きない、何度見ても笑えるてのがすごくいいです。
ただ、好き嫌いの好みは分かれそうです。そもそもギャグ系が嫌いな人には辛いかな。

パトリシア・オブ・エンドルート

冥界からやってきた皇女パトリシア。設定も設定なので完全に異文化交流かと思いきや普通に楽しめるルートです。ボリューム的には1番長く、笑いあり涙ありで1番ノラととの世界観を楽しめるルートです。

前半はギャグパートメイン。ノラママ塾生が学校というなのダンジョンRPGを攻略するの個人的にはすごく好きです。でも、ここは結構好き嫌いが分かれそう。自分はノラととのギャグ好きだから楽しんでやれましたが、嫌いな人は投げ出すと思う。

ノラは勉強を教える中で、母からもらった国語辞典をパトリシアに渡します。自分では教えきれないという想いもあったと思うし、必要としている人に渡したほうが本も幸せだという想いもあったと思います。

ノラの想いを受け取り、「胸の音」と共にノラのことを好きになっていくパトリシア。

そんな中ノラも変化が起き、ノラはネコのことしか考えられなくなります。

メスネコのお尻を追っかけたり、メスネコと談笑したりとネコ化がどんどん進んでいきます。

パトリシアは眷属契約が切れたら、ノラとの関係が切れてしまうことを恐れていました。
しかし、人間ではないノラでは意味がないのです。自分が好きになった人間のノラに戻れるなら、つながりを断ち切っても構わないと、眷属契約を切ることを決意するパトリシア、それに協力する仲間たち。

巨大ねこじゃらしでノラを誘導し、パトリシアが待つ砂浜まで連れてきて眷属契約の解除をおこないます。

そして彼女は想いを伝えます。
パトリシアがどれだけノラのことを想っていたのか、出会いの桜の木の下、ノラが話しかけてくれたから命が助かったのだと感謝の言葉。ノラが自分のことを見てくれないのは寂しいと。

だからこそ、また一から始めようと言ってキスをします。

「叶うなら私も同じものが欲しかった」

このセリフは命のないパトリシアと、命のあるノラ。
パトリシアは命が欲しかったと、同じになれれば一緒になれと素直な気持ちなのだと解釈しています。

そして冥界へ帰ろうとするのですが、帰れません。
原因は「胸の音」
命を手に入れてしまったのです。

命を手に入れたパトリシアは、地上が今まで以上に色づいて見えるのです。死者になることはないのでわかりませんが、命がないときと比べると見えている世界が全然違うようです。

しかし、冥界の母や姉妹はそれをよく思わず、何度も胸の音を止めようとします。風呂で実の姉に刺されたりと何度も命をなくしますが、そのたびにノラの姿を見て再び「胸の音」がなり始めます。

何度もやられるうちにどうしたら姉にノラの良さを知ってもらえるか考えます。そしてノラも姉さんに決闘を申し込みます。真面目なのにちょくちょくあるギャグパートが面白い。

パトリシアが姉にノラの良さを知ってもらうために導き出した答えは、負けた場合はノラの剣でつかれるというまさかの下展開。まぁー、もともと18禁ゲームだし、てかよく移植できたなw

姉もやられた今、妹の出番ということでユーラシアがパトリシアの「胸の音」を止めに来ます。ここでもノラが賢者になり、下で復活という急展開がありつつ、3姉妹全員が「胸の音」を鳴らしてしまいます。

そしてついに母が登場。そしてパトリシアの「胸の音」止めるべく娘に呪いをかけます。それを救うべくキスをするノラですが、ここで違和感が。
なんとか母も説得することができたのですが、ノラ自身の「胸の音」が次第に弱くなっていきます。

その理由は呪いでもあり、世界の理。

本来あるはずのないパトリシアの命が生まれ、その差し引きを0にするためにノラの命が奪われると。

それを悟ったノラは、この運命を変えるため
冥界に行くことを決意します。

パトリシアはノラを捕まえて冥界へ行くのを止めますが、ノラの決意は既に固まっているので彼女の腕を振りほどきます。

そして、いつの日かパトリシアの母親に認められ、伝説の獣になって地上を滅ぼしに来るから、初めて出会った桜並木まできてほしいと、約束して冥界へ向かうのでした。

ここのパトリシアが満月をバックに愛を語るシーンは本当に感動的。BGMも泣かせにきているし、この満開の笑顔がなんともね。

そして、やっとの想いで帰ってきたノラ。彼は1000年もの間冥界にを旅しパトリシアと再開するのでした。

で、落ち。冥界で1000年旅して、やっとの想いで帰ってきたノラでしたが、地上では3日しか経っていない。各キャラから土日で帰ってきたみたいな反応は最高に面白かった。

彼女のひたむきに勉強する姿に心打たれた人が多くなってほしいですね。一途な想いや健気なさ、そして命の魔導書大好き、すべてパトリシアのいいところだと思います。

黒木 未知ルート

メインヒロインの中では一番好きなキャラ。そしてノラママ塾生の絆を1番感じられるルートです。

前半はネコから人間に戻りたい主人公と、それを手伝う黒木という構成で物語は進んでいきます。その過程で、あれ?これって恋じゃね?てお互いに意識しつつ、主人公ノラは元に戻るためにキスしたいだけと気持ちを整理してしまいます。

そんな中、黒木は明日原の嫌な立ち回りのおかげでこの気持は恋だと認識します、そこからノラに気持ちに伝えに行くために教室へ。しかし、そこでは行われてた手品という名のギャグパートで気持ちが覚める黒木。

いやー、真面目なシーンでもギャグを全力で混ぜてくるノラとと好きだわ。

そして、告白するのかと思ったら、主人公的にはキス1回できればいいだけとか、周りの雰囲気に流されOKしてしまう黒木が面白い。

眷属解除に失敗して、黒木がネコになってしまったり、黒木のネコ化が解決したと思ったらノラが再びネコになったりと、結構慌ただしく進みますが最終的に付き合う2人。

そこからはひたすら重い。二重の意味で重い。まず、黒木重すぎ! 付き合ってからの重さは他のヒロインを遥かに超えてる。

「カニコロの闇は深い!!」

わりと有名なシーン。

後半は黒木母との問題。子供は親を選べないし、逆に勝手に離れることはできない。挙句の果てに、母親は結婚詐欺に合いそうになり、詐欺師に襲われそうになってしまう黒木。

そこにネコの姿のノラが向かうのですが、怒りに身を任した結果、人間でもネコでもない化物になってしまいます。黒木を助けることはできたのですが、駆けつけた警官に拳銃で撃たれ瀕死の状態に。

意識が朦朧とする中、海岸へ向かい恋人との最後の会話。想いを告げる黒木の言葉は泣ける。そして想いを込めたキスで奇跡的に生きるのかと思ったら… 普通に命尽きるのがノラととらしいというか、ここまでギャグか!

そしてノラを冥界から引き戻すべく、死神代行業をする黒木の話が少しありエピローグへ。

エピローグでは、黒木母がなぜ反田家を嫌っていたのかが明かされ、その上でノラ、ノラママの遺影に謝罪するシーンは泣けました。

母親にもそれぞれの考え方があるけど、どれも正解で間違えで正解なんてない。最近母親と問題になる作品ばかり見ているのでこの終わり方もありかなと感じました。

夕莉 シャチルート

みんなのお母さんシャチは正直… 微妙な内容のルートです。

全体的に回想多めで、現在の描写が少ないので単調に物語が進むイメージ。
ノラのお母さんのこともわかるし、シャチがお母さんの代わりになろうとする理由もわかるけどなんだかな。
あと天界設定を活かせてない感じですね。
シャチの機嫌によって天候が変わるぐらいしか、物語に直接設定が関わることがないのが残念。

シャチというキャラクター自体はとても好きですけどね。共通、他のルートではしっかりお母さんキャラが成り立っているだけに… メインルートの出来が残念に感じてしまいます。

明日原 ユウキルート

ギャル系ヒロインこと明日原のシナリオ的には1番泣けるルートです。そのかわり胸糞展開も途中あるのですが。

前半はバイト! 明日原がバイトをしているネコ喫茶で深刻なネコ不足が発生しているのでノラがネコになり店を手伝います。そこで知るのはネコ社会での厳しさ。

いやー、ネコ怖い… じゃなくて普通にネコでもギャグやるのがいいですね。おばさまの味とか想像するだけでも恐ろしいです。

また、明日原がネコになっているノラに、いろいろと想いを告白するシーンはぐっと来ます。彼女が抱えている問題や想い、感謝が伝わるのがいいんですけど、ノラは複雑な気持ちだろうな。

ネコ喫茶のイベントの後、お店を手伝ってくれたお礼としてネコノラにキスをします。そして人間に戻るノラ。展開に追いつけない明日原と急に帰ってくるパトと明らかにカオスな展開。

後日、想いを知ったノラは明日原に告白するのですが、見事惨敗。あれれ?おかしいぞ。こんなはずではなかったのにと悩むノラ。

明日原的には「こいつ同情で付き合ってるな」と「好きな人を悪意に巻き込みたくない」この2点があり告白を断っているのだとノブチナに告げます。

後日、明日原はシノハラ君から告白され、お友達から付き合うことに。そんなある日、明日原とシノハラ君は不良に絡まれ、それを助けるためにノラは喧嘩をし停学処分を受けてしまいます。

翌日、謹慎中のノラの元に明日原がやってきます。バイト先のネコ喫茶でマゾボの子猫たちの様子を見たあと、公園へ。そこで、明日原がが学校に行かなかった頃の話を始め、自分のことを気にかけてくれるノラたちのおかげでまた学校に行けるようになったと。

そして、周りの悪意を無視して、一人も恨まずにいることは結構エネルギーから一緒にいて笑ってほしいと告白します。

個人的にはノラととで1番好きな告白。他のキャラと違って1番人間味あふれるのがいいです。

付き合い始めてから数日後、明日原と同じように学校に行けない少女とノラが出会い、その子が学校に行けるようサポートをし始めます。

時を同じくして明日原の携帯にも、元友人からメールで2人が仲良く勉強している写真が送られてきます。
明日原はノラは騙されてると注意しますが、その子が裏切るまでは信じたいと明日原に伝えます。明日原はその子は信じないが、ノラは信じるといい引き下がりますが、後日裏切られ、以前の不良にボコボコにやられます。

明日原の部屋に運び込まれたノラは、明日原に怒られます。もっと自分を大切にしてほしいと。そして考えを改めるノラは男らしい。

そして数日後。シノハラ君が振られた腹いせにネコ喫茶が襲われます。それもネコだけを狙い。
ノラは怒り、ノブチナと井田も加わり大学へ奇襲をかけます。
ここでもノラママ塾生の絆を感じられていいです。普段あんだけ馬鹿やってるノブチナもシリアスパートになるとかっこいいのがいいよね。

この乱闘は学校でも問題となり、校長室に呼び出される明日原。友人からは関わっていないと答えろと言われます。
しかし、自分のために戦ってくれたノラを裏切ることはできず、

一人になるのは嫌だから
助けてくれた人たちを守るために

明日原も真実を伝え戦います。

結果、我慢する明日原ユウキではなく、いい意味でわがままな明日原ユウキになるのでした。

このルートが1番泣けるんだよね。冥界設定があまり絡まないためか人間味あふれるストーリーなんですよね。

全体の総評

全ルートやって全キャラが好きと言えるいいゲームです。シナリオもシャチ以外は良作です。

シナリオは

パトリシア=明日原>黒木>シャチ

て感じですかね。

自分のプレイ順は2回目なのもあったので黒木→明日原→シャチ→パトリシアの順番でのプレイです。

内容が短いとも思わないのですが、初見Vitaプレイ時は2日で終わってしまいました。それからノラととの世界にハマってしまっています。

内容は王道な内容ですが、ギャグやキャラクターの個性がしっかりしているので面白いです。

あと、他のゲームでは埋もれがちなサブキャラがしっかり本編に絡んでくるのもいいです。

自分はノラととで1番好きなキャラと言われたら、各ヒロインを差し置いてダントツでノブチナです。
特にシリアスではすごくかっこいいし、仲間思い。続編のノラとと2ではメインヒロインに昇格しておりそちらでもかっこいい。2は移植出たあとにまた感想を書ければと。

PS4表現規制問題

ここからは番外編ということで、ノラととHD移植で話題になった表現規制問題。PS4版のみ規制が強化されているとのことなので、比較してみたいと思います。

こちらはとあるイベントCG。
Vita、Switch版は光の表現が少なく、PS4版は光線が降り注いでいます。もはやなにが起きているのかもわからないです。

そこで演出強化パッチたるものが配信されたのですが、構図が変わっているのでCG単体で見たときはいいですが、本編の文章が入ると言ってること絵が全然あっていません。

結構致命的ですね。基準がわからないのが尚更です。他作品では規制されてないものもあるようでユーザーには基準が曖昧に見えてしまいます。

お色気目的の人はPC版やってくれことなんでしょうが、ゲーム業界全体が規制に走っているならまだしもソニーだけなのが腑に落ちないですね。一美少女ゲームファンとしては残念ですね…

まとめ

移植で再び話題となった「ノラと皇女と野良猫ハート」。内容は非常に面白いのでぜひともプレイしていただきたいです。また、2019年2月には続編の「ノラと皇女と野良猫ハート2」の移植も決定しています! こちらも面白いのでぜひ予約してみてください。

ノラとと2の体験版をプレイしました!

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